このサイトは、いま話題のKDDI「povo」が、どんなところが便利でお得なのか。何に注意すればいいのか。評価・注意点を本音で語らせていただきます。乗り換えの参考にしてください。

povoって何?

KDDIが新料金プラン「povo」を発表しました。月額2480円で20GB使える新しいプランということで、auだけでなく、NTTドコモ、ソフトバンクのユーザーも気になっているのではないでしょうか。

今までのauの料金プランとは何が違うの?

povoはKDDIの「新しい料金プラン」です。povoはオンラインで契約、自分の欲しい機能もオンラインで追加していく新発想のプランで、2021年3月からスタートする予定です。一見、ワイモバイルやUQモバイルのような「サブブランド」のように見えますが、KDDIとしてはauの「料金プランのひとつ」として位置づけています。

料金プランは「月額2480円」ひとつしかない!

これまでの携帯電話会社の料金プランは複雑で分かりにくく、そもそも「高い」という印象があります。「自分に合った料金プランを選べているのか」と不満に感じながら使っていた人も多いでしょう。携帯電話会社の料金プランは高いからと、格安スマホに乗り換えようと思っても、格安スマホも様々な料金体系が存在します。

そんななか、povoでは月額2480円しか選択肢がありません。2480円で月間20GBのデータ容量が使えます。総務省の調べでは、スマホユーザーの9割が20GB未満しか使っていないというデータがあります。つまり、ほとんどの人にとって20GBあれば充分ということで、多くの人に魅力的な料金プランになっています。

これまでのプランより安いってことは、ネットワークがイマイチだったりするの?

月額2980円で使えるpovoですが、気になるのがネットワーク品質です。格安スマホの場合「昼間の時間帯が遅い」という弱点が存在します。povoも、「ネットが遅い」「圏外が多い」といった弱点が存在するのでしょうか。

KDDIでは、これまでの料金プランと全く変わらないネットワーク品質を提供するとしています。日本全国、どこででも快適な通信速度で利用できるようになるようです。しかも、4Gだけでなく、5Gでも利用可能とのこと。最新のiPhoneなどを月額2480円で安定して利用できるのはpovoの魅力といえるでしょう。ちなみに20GBを使い切ってしまった場合は最大1Mbpsに通信速度が落ちますが、1GB500円(税抜き)で追加することも可能です。

「1回5分までの音声通話がかけ放題」はありません

povoは月額2480円とNTTドコモ「ahamo」、ソフトバンク「SoftBank on LINE」に比べて500円安いのが特徴です。他社と比べて500円安い理由は「かけ放題が含まれていない」という点があります。NTTドコモ「ahamo」、ソフトバンク「SoftBank on LINE」は1回5分までの国内音声通話が何度でもかけ放題になっています。最近では「あまり電話はしない」という人も多いですが、LINEでつながっていないという人やお店に連絡するときは、どうしても音声電話が必要になります。1回5分までであれば無料というのは、かなりありがたいのではないでしょうか。もし、5分を超えた場合には、30秒20円で課金されていきます。

一方、povoは1回5分までのかけ放題は入っていません。ただし、500円の「トッピング」をつけることで、1回5分までのかけ放題が利用できます。また、「何分でもかけ放題を使いたい」という人は1500円のトッピングがあります。電話を使わない人は他社より安く、それなりに使う人は、他社と同等になるのがpovoの特長です。

24時間データ通信使い放題が200円

povoでは月間20GB使えますが、時には「YouTubeをいっぱいみたい」という日もあるでしょう。povoでは20GBとは別に200円を支払うと24時間データ通信が使い放題になる「トッピング」が存在します。「週末、旅行に行くので、移動中にNetflixをたくさん見たいから200円のトッピングを払う」とか「普段は自宅でテレワークだけど、気分を変えてカフェでテレワークしたいので、テザリングのために200円を支払う」といったことが可能です。スマホの通信だけでなく、テザリングにも使えると言うことで、かなり便利なのではないでしょうか。

メアド「ezweb.ne.jp」が使えない

povoを契約する上での注意しなくてはいけないのは、KDDIが提供しているメールサービスが使えないという点です。「@ezweb.ne.jp」というアドレスのメールサービスが使えなくなるため、「メールで友達とやりとりしている」「お店のメルマガを受信している」という人は、別のメアドを用意していく必要があります。

ただ、最近では多くの人がLINEやメッセンジャーなどでやりとりしているのではないでしょうか。KDDIとしては、メールサービスを提供するにはサーバー運営などにコストが発生するため、あえてメールサービスをなくしたという背景があるようです。

家族割の回線対象にならないので要注意

povoは、これまでスマホの料金プランで当たり前のようにあった「家族割引」「光回線とのセット割」「期間限定キャンペーン」などが全くないながらも月額2480円を実現しています。シンプルでとてもわかりやすいのが魅力です

auの料金プランでは家族割引が設定されており、2回線で500円、3回線で1000円、4回線で2020円がそれぞれの回線から割り引かれます。家族でまるごとauを契約しており、さらに固定インターネットもauなど「スマートバリュー」という割引が適用されている場合は、povoにするとほかの家族が高くなる可能性があるので、注意が必要です。

ただし、2021年夏までにpovoを契約いただいたユーザーについては、早期申込特典として「家族割プラス」の家族人数のカウント対象となります。

条件・解除料ナシ? いつでも辞めていいの?

これまで携帯電話の契約というと「2年縛り」と呼ばれるものがありました。一度、料金プランを契約すると2年間の更新期間が設定され、途中で解約しようとすると1万円近い「解除料」が請求されていたのでした。これによって「今、契約している携帯電話会社を辞めたいけど、辞めるとお金がかかるからしばらく使い続けよう」ということになっていました。

総務省ではこうした「2年縛り」のルールを見直させました。これにより「解除料」を取らない携帯電話会社が増えてきました。

povoには、こうした「2年縛り」のルールは一切、ありません。「新規契約事務手数料」、「機種変更手数料」、「MNP転出手数料」が一切、無料となっています。

申し込みはネットのみ

povoはオンラインでしか申し込めないのも特徴です。街中のauショップはKDDIではなく、販売代理店が経営しているのですが、店舗の運営費や人件費などで年間数千億円、かかっているといわれています。もちろん、この費用は我々が支払っているスマホの通信料金でまかなわれています。

povoはauショップでは受け付けず、インターネットに特化することで月額2480円を実現しているといわれています。

スマホ本体はどうなる?

povoで使えるスマートフォンは「auで販売しているスマートフォン」となります。つまり、auを使っているユーザーはスマホを買い換える必要なく、povoを利用することができます。auスマートフォンの購入代金を分割で購入している場合も、分割払いに関する契約などの支払い条件はpovoで引き継ぐことが可能です。

auで販売しているスマートフォンが対象と言うことで、iPhoneシリーズも使えるということです。ただし、AppleWatchに関しては「未定」のようです。

NTTドコモ、ソフトバンクから乗り換えたい!

「月々の支払いが安くなりそうだし、今の携帯電話会社からpovoに乗り換えてみようかな」という人、多いんじゃないでしょうか。

今、契約している携帯電話会社から、今、使っている携帯電話番号をその引き継げるのが「ナンバーポータビリティ(MNP)」という制度です。

今、契約している携帯電話会社のウェブサイト、コールセンター、あるいはショップに出向き「ナンバーポータビリティの手続き」をお願いします。「いまより最適なプランをご紹介しますよ」とか「サブブランドへの移行はどうですか」「ポイントを付与しますよ」などの引き留め工作に合うことでしょう。それらに耳を傾けることなく、MNPに必要な番号を発行してもらってください。ただし、現状、MNPをするには3000円の手数料が必要です。しかし、総務省では、この3000円の手数料をオンラインであれば無料、店頭であれば1000円程度にしようと動いていますので、近いうちに安くなると思われます。

また、ウェブサイトでは24時間対応ではなく、夜間は対応してくれないところもあります。この時間帯についても総務省がメスを入れましたので、早晩、ウェブでもMNPしやすい環境が整備されそうです。

月額料金2480円(税抜き)、2728円(税込み)
利用可能データ量20GB
国内通話料30秒20円
5分以内通話かけ放題500円
通話かけ放題1500円
データ使い放題24時間200円
データ追加1GB500円
国際ローミング提供予定
ネットワーク5G/4G(LTE)
テザリング無料
留守番電話なし
申込み窓口オンライン限定
キャリアメールなし
故障対応オンライン修理受付サービス
契約者20歳以上の個人
契約事務手数料/解除料/以降手数料

0円

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